




「東京都府中市民」と約1900年前に造られた「大國魂神社」の全面協力で完成させた長編映画。六角精児を主演に、人生の転換期を迎えた主人公が、府中の大國魂神社で行われる約1000年の歴史を持つ「くらやみ祭」に参加しながら地域の人々に助けられ、家族と向き合うことで人生の新たな楽しみを見いだしていく、笑って泣ける珠玉の作品となっています。
■ストーリー紹介
思いがけず早期退職するハメになった56歳の平凡な会社員・小川秀治(ひではる)。
退職後、退屈な日々に時間を持て余した小川さんは、「なにか趣味でもはじめよう」と考えるのだが、どれもうまくいかない。
そこでは、小川さんは古くなった家を建て替えるため再就職を決意!ところが、その就職活動も容易には進まなくて……。
そんななか、ひょんなことから地域住民との関わりを持った小川さんは、地元・府中で開催されるお祭り「くらやみ祭」のお手伝いをすることに!最初は気乗りしない小川さんだったが、「くらやみ祭」を通して出会った仲間たちと関わるなかで、自分自身と家族の人生に向き合い、やがて人生再出発へ向けて奮闘しはじめる。
ところがそんなとき、「くらやみ祭」に大きな問題が持ち上がってしまい……!?
2018年にオール府中ロケで撮影、2019年に府中市先行公開・全国公開されました。
■提供元の声
府中を初めて訪問した時に歴史のある「面白い町」だと感じ、この地で映画を作ろうと決意しました。(プロデューサー談)
【武蔵国(むさしのくに)の国府 府中】
武蔵国の国府大宝律令(701年)によって律令制が完成されるころには、武蔵国(現在の東京都、埼玉県と川崎市、横浜市の一部)が設置され、府中にはその中心とも言うべき国府が置かれ、都(みやこ)から国司が派遣された。
国府には、その一国のあらゆる政治を処理するために様々な施設が造られた。その中で最も重要な役所が国庁(こくちょう)であり、それを含む役所群が国衙(こくが)である。
【武蔵国の守り神 大國魂神社】
御祭神は、大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]で武蔵の国魂の神と仰いでお祀りしたものである。
この大神は素盞鳴尊[すさのおのみこと]の御子神で昔この国土を開拓され、人民に衣食住の道を授け、医薬禁厭等の方法をも教えこの国土を経営された。
起源は、第12代景行天皇41年(西暦111年)5月5日大神の託宣に依って造られたものである。
出雲臣天穂日命[いづものおみあめのほひのみこと]の後裔が初めて武蔵国造[むさしのくにのみやつこ]に任ぜられ当社に奉仕してから、代々の国造が奉仕してその祭務を掌られたといわれる。
【くらやみ祭】
大国魂神社の例大祭は、4月30日の品川海上禊祓式から5月6日の神輿還御までの7日間に様々な神事がおこなわれます。
くらやみ祭といわれるのは、その昔、神輿渡御が深夜に街の明かりを全て消した暗闇の中で行われたことからこう呼ばれるようになりました。
祭りのメインは、5月5日。午後6時の花火の合図とともに、国内最大級の6張りの大太鼓が地鳴りのごとく打ち鳴らされ、“おいで”と呼ばれる神輿渡御が行われます。
8基の神輿は、大太鼓と提灯の灯りに導かれ、神社本殿から御旅所(旧甲州街道と府中街道の交差点)まで渡御されます。期間中はおよそ80万人の人出でにぎわいます。
六角精児・高島礼子 主演